2008年3月10日月曜日

簡単戦士カンタンマン 第一話「複雑魔王フクザーツ降臨」

正直言って、面倒だ。複雑すぎる。一抜けたしてしまいたい。だから簡単戦士カンタンマンなのである。しかし、簡単「戦士」というのはやめたほうが良かったかもしれない。簡単「戦士」では、主な敵として「フクザーツ」が出てきそうだからだ。フクザーツは強い。私は、24分の尺の事は考えずに、最初から必殺カンタンビームを出して、フクザーツを倒してしまいたい。


ここから本編


簡単戦士カンタンマン 第一話「複雑魔王フクザーツ降臨」

パートのおばちゃん「あぁ、シフトがぎゅうぎゅう詰め・・」
サラリーマン「鬱だ」
資本家・銀行家「極楽極楽・・じゃない、鬱だ」

複雑魔王フクザーツ「この世は複雑になる。複雑になるほど、私のしもべが住みやすい世の中になるのだ。複雑さから事件は生まれる。複雑さによってバランスは崩れる。バランスの崩れる所に病気が生まれる。わっはっはー、素晴らしいカオスぶりだ!あっぱれ!」

カンタンマン「そうはさせないぞ!」
複雑魔王フクザーツ「む、出たなカンタンマン!ふ、だがしかし、カンタンなだけのお前に、複雑な私を倒せるとでも思っているのか!フクザーツアイアンショット!」
カンタンマンに謎のカンタンフィールドが発生!フクザーツアイアンショットが無効化される。
フクザーツ「な、なんと!」
カンタンマン「甘いなフクザーツ。そして俺の父よ!複雑さを超越してカンタンマンとなった俺に、フクザーツアイアンショットは通用しない!」
フクザーツ「ぬぅぅ、トンビが鷹を生んだとでもいうのか!ぐれていないでさっさとワシの複雑本舗を継がぬか!」
カンタンマン「そんな複雑な店、誰が継ぐかー! 必殺!カンタンビーム!」
(口からカンタンビーム)

フクザーツ「ぬぉぉ!カンタンすぎる!これは、カンタンすぎるぞぉ!ドカーン」

労働者たち「カンタンマーン!」
カンタンマン「大丈夫だったかね、業務が複雑でさぞかし大変だっただろう。」
労働者たち「複雑さを要求される過重労働で・・みんなまいっています」
カンタンマン「そんな君たちに、僕からのささやかな贈りものだ!カンタンシステム!」
労働者たち「おぉー!なんてカンタンなシステムだ!これなら残業もなくなるし、休みも増えるってもんだ!」
資本家・銀行家「ぬぅぅ!カンタンマンめ、勝手に簡単なシステムを作りおって!
そんなシステムを受け入れるわけにはいかないぞ!」
カンタンマン「君たちは、フクザーツの手下なんだろう。わかっている。腐った君らをリプレースしない事には、
真の平和は訪れない。業務を効率化するためのシステムと言えば聞こえはいいが、その実、
逆に複雑さを社会にもたらす事によって、支配を強化し、生きる気力を奪っているんだ!
だが、私一人で立ち向かうには、この世界のシステムは大きすぎる・・」
謎の4人組「5人で力を合わせれば、なんとかなる!」
カンタンマン「君たちは、何者だ!?」
謎の4人組「人呼んで、カンタンイエロー!カンタンブルー!カンタングリーン!カンタンオレンジ!(謎の発光現象)」
カンタンマン「そうか、カンタンレンジャーか!僕は何色なんだ?」
カンタンレンジャー「あなたには、色は無いんだ。ありがちなレッドでもない。強いて言うなら、あらゆるものを跳ね返す白銀かな。カンタンマンは、カンタンマンさ!」

道のりは遠い。カンタンにする事は、カンタンではない。むしろ、カンタンにする事は、カンタンマンにとってはとても難しい事なのだ。だがしかしそれでもあえて、陰謀渦巻くこの世界をカンタンにするために、立てよ白銀の簡単戦士カンタンマンと4色のカンタンレンジャーズ!

次回予告「敵か味方か!?科学戦士サイエンースと半端戦士チュートハンパー」