2008年5月21日水曜日

未来には もう無いかもね ネット社会

中国やミャンマー等では筆舌に尽くしがたい状況が展開されているようです。こういう地球規模の非常時に、インターネットもへちまも無いとは思いますが、当記事ではインターネットのもろさについて言及します。

いきなり蛇足になりますが、私は過去、何の理由も根拠もなく体の具合が悪くなり、いくつかの仕事上の選択肢を諦めざるを得ない状況に陥りました。しかしなぜか、今所属している所に入ると体の具合が改善し、さらにどうも運命上ここに来るべくして来たような事が立て続けに起こりました。

つまり、私の経験上、運命というものは不可避で、しかもおおまかなシナリオは決まっているようだという事です。

私のように、運営コスト無料で自分の著作物をインターネットに展開する事には、いくつかの決定的な不安材料があります。

・地震や災害による天災によるサーバーや回線(ケーブル)の損壊、断絶
・意図的なサーバーの損壊や回線の切断(サイバーテロリズム)
・クラッカーや工作員によるサーバーへの攻撃
・規約の改訂などにともなうサービス終了など

これらの、自分のサービスを展開不能になる不安材料というものは、ホームページ等を持っていたり、自分のメディアをWebに載せている人にとって共通かつ不可避のものです。

大きく分けていくつかの運営方法があります。
・サーバーを自分で買い、ドメインを取得し、自分で運営、メンテナンスをする
・レンタルサーバーを借りてそこで運営
・無料サービスのサーバーやサービスを使う
・Macユーザーの方であれば、.Mac(ドットマック)を使うなど

ほとんどの選択肢では、多額の運営維持費が必要になるのが普通で、無料のサービスはいったいどうやって黒字を出しているのかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、多くの場合、薄利多売方式で広告を表示する事で運営しています。

しかし、一度天災や人災によって設備が破壊などされてしまえば、私たちのデータは予告無くオシャカになります。こういった事には、実はブログ等の規約に同意した際にきちんと同意した事になっています。

多くの場合、災害などに関する免責や、サービスが維持できない際は予告無く終了できるなどの免責に私たちは同意しています。

実は、完璧なWebサービスなど存在しないのです。特に災害によるサーバーや回線の損壊に耐えられるサーバー施設は、軍事系などの特殊なネットワークなどを除いて、存在しません。インターネットは不完全かつ不保証の砂上の楼閣であって、災害にも耐えるような確実なネットワークというものはいまだ一般の人の目に触れるものではありません。

そして本記事は、タイトルの川柳に帰結します。

地球規模でひどい状況になっている時だというのに、やはりインターネットもへちまも無いのかもしれませんね。

次の世代以降には、「00年代には、インターネットにものすごい数のホームページがあったんだって」と振り返られる事になるだろうと私は思います。人の夢と書いて儚いと書きます。インターネットとは、まさしく人の夢そのものではありませんか?

我々が必ずいつかは死ぬように、あなたのホームページやWebサイトもまた、永遠の存在ではないのです。あくまでもそれは、経済的、軍事的、金融的などの側面で社会がある程度安定している時でしかもITが隆盛しているというごくごく稀なタイミング・・特異点と言っても良いでしょう—その特異点で起こる、歴史的に見ればおそらく一瞬の事なのです。

インターネットで功績を残した人は、今のうちに功績をローカルに保存しておくべきでしょう。まぁ、私などは、功績にこだわらなくなってきているので、それ自体あまり意味は無かったのかもしれない、ひょっとしたら、その無意味さに気づくためのプロセスに過ぎなかったのかもしれないと考えていますが・・

最後に2つのことわざを引用して終わります。

万物流転
国破れて山河あり